レザークラフトを副業にしていると、必ずぶつかる悩みがあります。
それが「手裁断にかかる時間」と「裁断精度」の限界です。
1個のパーツを切り出すのに15分。
30個作るだけで7.5時間もかかってしまいます。
これでは、せっかくの副業が「ただの労働」になり、家族との時間は削られる一方です。
そこで検討したいのが「抜き型」の導入。
今回は、私が実際に抜き型の外注を調べて分かったリアルな費用感と、導入すべき判断基準をシェアします。
「作業に追われる作家」から「時間をコントロールする作家」へステップアップしましょう。
なぜ「手裁ち」の卒業が副業成功のカギなのか
副業レザークラフトにおいて、最大の敵は「時間効率」です。
手裁ちは1ミリのズレも許されない集中力を要し、数が増えるほど疲労が蓄積します。
意外と手裁断の時って力が入りませんか?
私は地味に筋肉痛になったこともあります……(笑)。
抜き型を導入する最大のメリットは、単なる時短ではありません。
「誰が叩いても、何度やっても同じクオリティで抜ける」という圧倒的な精度です。
また、抜き型を使うとパーツの断面が最初から整うため、その後の「コバ処理」の時間も劇的に短縮できます。
この「積み重ねの時短」が、自由な時間を生む原動力になります。
気になる「抜き型発注」の費用感と納期
気になる「抜き型発注」の費用感と納期
「抜き型って高いんじゃないの?」と不安に思う方も多いでしょう。
結論から言うと、キーホルダーやコインケースなどの小物サイズであれば、1型あたり5,000円〜8,000円程度で制作可能です。
初期費用: 抜き型代(初回のみ)
納期: 発注から約1週間〜
耐久性: 数千回〜数万回使用可能(一生モノです)
1個あたりの削減時間に、これから作る販売予定数を掛けてみてください。
数ヶ月で十分に元が取れる計算になるはずです。
失敗しないための「型紙データ」入稿のコツ
抜き型をオーダーする際、最も重要なのが「型紙の精度」です。手書きの型紙でも受けてくれる業抜き型をオーダーする際、最も重要なのが「型紙の精度」です。 手書きの型紙でも受けてくれる業者はありますが、ズレをなくすならCADデータでの入稿がベストです。
私は抜き型オーダー用に「レザクラCAD」を使ってデータを作成しています。
※レザクラCADについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
実際にデータ化してみて驚いたのが、「左右対称だと思っていた型が、実は数ミリ単位でズレていた」という事実。
手裁ちの限界を知ると同時に、データの正確さに感動しました。
抜き型導入を検討すべき「3つの基準」
全てのアイテムを抜き型にする必要はありません。
「いつ導入すべきか?」の目安を、具体的な数字でシミュレーションしてみましょう。
【抜き型の投資回収シミュレーション】
抜き型代:5,000円
短縮時間:15分(裁断+コバ処理)
目標時給:1,200円
この場合、約16個を制作・販売できれば、抜き型代の元が取れる計算になります。
これを踏まえた導入基準がこちらです。
月間販売数が5個を超えたとき
手裁ちの「苦痛」が「楽しさ」を上回り始めるラインです。
定番商品が決まったとき
デザイン変更がない「看板商品」は、迷わず導入すべきです。
「時間をお金で買う」決意ができたとき
5,000円の投資で、毎月数時間の「自由な時間」が買えるなら、それは家族にとって最高の投資になります。
まとめ:道具に投資して「家族との時間」を守る
抜き型を作ることは、単なる「手抜き」ではありません。
限られた副業時間の中で、最大限のパフォーマンスを出し、「パパ今日はお仕事終わり!」と、1分でも早く子供の元へ行くための戦略的投資です。
単純な裁断ワークは道具に任せ、私たちはもっと価値のある「創造的な時間」や「大切な人と過ごす時間」を大切にしましょう。