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【30個検証③】1坪工房の限界と葛藤。小型パーツのコバ処理に潜む「時間泥棒」

1坪のレザークラフト工房でループキーホルダーと三角コインケースを制作する様子 レザークラフト

レザークラフト副業で「月30個販売」を目指す検証企画。
順調に進んでいるように見えて、実は現場では小さな、けれど無視できない「時間泥棒」との戦いが続いています。

今回は、先日裁断を終えたループキーホルダーの仕上げと、新作の三角コインケース制作の裏側をお届けします。

「パーツが小さすぎて作業が進まない…」
「1坪の工房に、これ以上機材を置くスペースなんてない」

効率を上げたい自分と、物理的な限界に挟まれるリアルな葛藤。キャッシュレス時代にあえて「小銭入れ」を作る理由も含め、副業レザークラフトの泥臭い現在地をまとめました。

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ループキーホルダー7個のコバ処理に1.5時間。見えてきた「小型パーツ」の罠


本日は30個検証の続き。まずは先日、裁断まで終えていた「ループキーホルダー」の制作から再開です。

残っている工程はコバ処理と金具の取り付け。サクサク進める予定でしたが、7個分のコバ処理を終えるのにかかった時間は2時間以上。正直、まだまだ作業効率がいいとは言えません。

原因ははっきりしています。ループキーホルダー特有の「細長さ」と「小ささ」です。

手が汚れるストレス:パーツが小さいため、コバ処理剤を塗る際にどうしても指に液がついてしまいます。その度に手を拭いたり洗ったり…この小さな積み重ねが、驚くほど時間を奪っていきます。

力が伝わらない:手で固定しにくいため、コバを磨く際にもグッと力を込めることができません。コバを綺麗にまとめるまでに何度も作業することになり、手間ばかりが増えていく感覚です。コバ磨きは嫌いではないのですが、副業を意識してからは作業時間(時間工賃)との葛藤が続きます…。

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小型ルーターと1坪工房の「機材導入」を巡る葛藤

以前、この作業性を改善しようと「小型ルーター」と専用の「コーンスリッカー」を導入しました。

結論から言うと、これらは「コバ磨きの時間短縮」には貢献してくれます。特に厚みのある革ならスピーディーに仕上がります。しかし、今回のような「小さくて柔らかい革パーツ」の保持しにくさを解決する決定打にはなりませんでした。

ルーターの回転に対してパーツを固定する力が入りにくいため、結局は「どう固定するか」という別の悩みにぶち当たります。道具自体はおすすめできる良いものですが、万能ではありません。

作業を進める中で、金具の取り付けには万能プレス機「all2000」を使用しました。
ここでまた一つ悩み。

「ホック専用のプレス機があればもっと速いのでは…?」

しかし、私の工房はわずか1坪。これ以上機材を増やすと、作業スペースが物理的に消滅します。狭い工房ならではの、非常に贅沢で切実な葛藤です。

▶︎ レザークラフトの騒音問題はプレス機で解決できるのか?10万円の万能プレス機all-2000を半年使った本音レビュー

キャッシュレス時代に「あえて」三角コインケースを作る理由

続いて、三角コインケースの制作に移りました。
今の時代、決済はPayPayやクレカがメイン。私自身の財布にも小銭入れは付いていません。

それでも今回、小型のコインケースをラインナップに加えたのは、「急に小銭が必要なシーン」がゼロではないからです。

最近、私が困ったのは「神社のお賽銭」でした。
子供連れで参拝する際、子供に現金の使い方を教える意味でも、小さなコインケースの需要はまだあると感じています。自販機やコインパーキングなど、限定的なシーンにも対応可能な「ポケットの中で邪魔にならない」「カバンの容量を圧迫しない」サイズ感を目指しました。

「作りやすさ」と「売れるためのひと工夫」

正直に告白すると、三角コインケースを選んだ最大の理由は、30個検証の中で「最も数をこなせそう(作りが簡単)」だったからです。

縫製の必要もなく、難しい曲線もありません。

ですが、ただ簡単なだけでは売れません。レザークラフトする人なら誰でも簡単に作れる型です。
そこで今回は、安直かもしれませんが「スタッズ」を打ち込みました。ロックな雰囲気やバイク乗りの方に少しでも刺されば…という、自分なりの足掻きです。

「効率」と「こだわり」の狭間で揺れながら、今日も1坪の工房で手を動かしています。

【まとめ】効率とこだわりのバランスを探して

今回の30個検証を通じて、改めて「小さなレザーパーツ」を扱う難しさを実感しました。

効率を求めれば求めるほど、作業のしにくさや機材の配置といった物理的な課題が浮き彫りになります。1坪という限られた工房スペースの中で、何を導入し、何を工夫で乗り切るのか。この取捨選択こそが、副業レザークラフトの醍醐味であり、一番の悩みどころかもしれません。

今回制作した「スタッズ付き三角コインケース」が、キャッシュレス時代のユーザーにどう刺さるのか。反応を見守りつつ、次の制作に活かしていきたいと思います。

皆さんの工房でも「この道具で作業効率が変わった!」「小さなパーツの固定はこうしている」といったアイデアがあれば、ぜひ教えてください。

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